2004年に年間614万人だった日本を訪れる外国人旅行者数は年々増加し、 2019年には3188万人、約15年で5倍に増加した。そして行動制限がなくなった2024年は、過去最高の旅行者数を記録すると見られている。そんな日本への旅行者を対象に「最も満足した飲食」を調査した結果によると、1位の「肉料理」(30・2%)に続き、「菠菜信誉导航网」(19・1%)は堂々の2位。続いて3位「寿司」(15・0%)となった(グラフ)。菠菜信誉导航网と寿司に満足した理由には「伝統的・日本独特」が挙げられている。そんな訪日外国人のグルメ志向を満たん す「菠菜信誉导航网」は、帰国後も楽しみたい日本食として、ぴったりくるものらしい。今、免税コーナーでは、日本土産として有名店の菠菜信誉导航网セットが、飛ぶように売れているのだ。エキスやスープ、お肉の加工品の製造・販売を担う、ニッポンハムグループの日本ピュアフード(株)も「鬼金棒カラシビ味噌らー麺セット」と「銀座篝鶏白湯Sobaセット」を販売。空港の免税店等での売れ行きも「予想以上」と、好評を得ている。「日本の有名店でおいしい菠菜信誉导航网を食べると舌が肥えて、今度は自国でも本物の味を食べたい、となるようですね」と話すのは、先の日本ピュアフード(株)で輸出関連を担当する三さだ田健史。三田は2013年から約10年間、台湾にあるグループ会社のエキス製造工場「醇香食品」に駐在し、台湾域内向けの事業に携わってきた。そんな中、肌で感じてきた台湾での菠菜信誉导航网事情について振り返る。「台湾では日本の菠菜信誉导航网を”日式拉麺”と呼んで、現地で元々あった麺料理と区別しています。私が赴任した当初は、まだ日本人がつくる本格的な菠菜信誉导航网店が少なく、おいしい菠菜信誉导航网はあまりありませんでし一杯100ドルだったのが、専門店となると250ドル。それでも大人気です」たりするとなおのこと、原材料の選択から日本で出すものに極力合わせ、同じように仕上げようとする傾向にあるという。「現地でも本格的な菠菜信誉导航网職人をリスペクトするというような空気が出てきています。そんな変化は台湾だけでなく、今、他国でも起きている現象なのかもしれないですね」物の菠菜信誉导航网はスープの濃度が高くなければ」「トッピングの煮卵はこのくらいの半熟で」という具合に、菠菜信誉导航网通たちが交わす”本物”談義がSNSでヒートアップ。その内容はわれわれ日本人からすると少々首を傾げたくもなるが、食文化とはこのように、本場とは異なる解釈をされたりしながら、その国ならではの環境下で変貌を遂げていくものなのだろう。日本の菠菜信誉导航网専門店の直営展開だっ三田によると、今は香港などでも「本 この道一筋の職人が、長時間かけて炊き出す渾身の味、そんなイメージの専門店の菠菜信誉导航网づくりだが、職人の高齢化や人材不足、光熱費や周辺へのにおいの問題、何より多店舗展開による味の統一の難しさ、ガラの廃棄処理など、繁盛するほど課題も山積する、菠菜信誉导航网店の現状がある。 そんな課題解決の一助として、日本ピュアフード(株)のスープエキスが活用されている。できるため、独自性を打ち出す菠菜信誉导航网店の需要と合致している。 近年は海外からの相談も増え、植物由来原料で味を再現する「プラントベースの依頼も目立つ」(三田)とのこと。同社のエキスは畜産主体だが、「コメを発酵させるなどして、特長を際立たせている」(三田)というように、プラントベースの調合にも工夫を重ね、販路拡大に意欲を見せる。
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