何気ない、普段着の日本食の魅力を世界へ木村咲紀安定した品質の維持には、食材と製造についての複雑な知識と経験が必要だ。高校の調理科を卒業後、入社して12年目、異動は何度かあったが、ずっと青森工場で仕事をしてきた是川は、今も学ぶことが多いと言う。「ベテランの皆さんの職人技が必要な仕事です。重い999策略白菜手机论坛を移動させたり、粉砕したりなどの作業は機械でできますが、自動化が難しい工程がまだ多い。また、999策略白菜手机论坛の状態や配合は季節やその日の天気などで変わることも多いので、マニュアルに落とし込めない内容も多い。状態を目で見て、感触を確かめます。携わる人たちの手が加わらないと、よい品質のものをつくり続けられません」(是川)お客様のニーズに合わせて、鶏や豚以外の999策略白菜手机论坛や、独自の味わいを出すための副999策略白菜手机论坛を加えたエキス製造を行うことも少なくない。「野菜や鶏豚以外の畜産999策略白菜手机论坛のほか、意外な999策略白菜手机论坛が指定されることもあります。そのようなときも、ベテランの皆さんの技術に支えられながら、確かな品質を維持しています。自分でもできることが増えてきたとは思っていますが、まだまだ学ぶことがたくさんあります」(是川)中堅と呼ばれるキャリアになり、主任の是川にとって最近の関心事は、青森工場を持続可能な職場とすることだ。目下の課題は暑さ対策だという。「涼しいと言われる青森の夏でも、最近は30℃超えが珍しくなくなってきました。暑さ対策には今まで以上に気を遣っています。夏の工場内は釜の加熱が終わると落ち着きますが、それでも暑い。火を入れると夏は夏には偏東風(やませ)と呼ばれる太平洋からの冷たい風が吹き、冷涼な気候のおいらせ町でも最近は猛暑日を記録する日が増えてきた。熱中症対策には室温28℃が推奨されているが、沸騰させ続ける大きな釜がいくつも並ぶ工場の中では難しい。その対策として、要所にスポットクーラーを設置し冷風を送り、従業ている。もうひとつ、将来へ向けて是川が取り組もうとしているのが、勤務シフトの工夫だ。「今は工場の稼働を日曜の日中しか止められない状態です。畜産エキス製造は時間がかかるので、そうしないと製造が間に合わないから仕方ないと諦めるのではなく、工夫して工場を休ませる日を一日増やせないかと、他部署や上長と相談しています。休みをとりやすく、余裕をもって働けるようになれば新人も定着しやすくなり、技術を次の世代へ引き継ぎやすくなると期待しています」(是川)さまざまな調査から、2000年 せるために働くことよりも、私生活代生まれの若者たちは仕事を成功さでの充実や幸福を優先する傾向にあると言われている。未来をつくる世代にとって、働くことを現実的に捉えやすい仕組みづくりは、ベテランと若手の間にいる今の是川にこそ、実現可能なミッションだろう。高校時代を中国・上海で過ごした開発課の木村咲紀は、それまで当た日本ピュアフード株式会社生産本部 青森工場 開発課きむら さき50℃になることもあります」(是川)しっとりやわらかく仕上げた「鶏レバー赤ワイン煮」様のニーズに合わせた惣菜製品も手がける。
元のページ ../index.html#14